自宅で石けん作りを、というフレーズを耳にします。危険なカセイソーダの扱い方も注意が要りますが、鹸化価を知らなければ石けんは作れません。
鹸化価:油脂1gをけん化(油脂を水酸化カリウムなどのアルカリで加水分解すること)するために必要な水酸化カリウムのmg数をけん化価と言います。
石けん作りの際、使う油脂に対してなんグラムの水酸化カリウム(カセイカリ)が必要か、またカセイカリをカセイソーダに置き換えた場合なんグラムのカセイソーダが必要かを計算することができます。こう言う仕組み、計算を知らずに石けん作りをすることはできません。なぜなら、カセイソーダが足りなければ、油脂が残って泡立たない石けんになり、多すぎるとアルカリ分が残って、刺激の強い石けんになるからです。
ただしカセイソーダは空気に触れてソーダー灰になり、時間を置くことで鹸化(石けんになる反応)は進みます。長い時間鹸化させればカセイソーダが少し多くても石けんになります。あまりおすすめしませんが、出来上がりに不安があれば私はちょっと舐めて見ますw。皆さんは試験紙でphを測ると良いでしょう。