エコロ館石けんでは石けんの使い方保存方法、製造過程などを直接みて知っていただくために『ミニ講座』を開催してますが、今年はコロナウィルス感染症予防のため中止をしています。
そのためこのサイトで発信をしていこうと思っています。
最近、youtubeで「手作り石けん」の動画を見かけます。大抵は「コールドプロセス製法」と言われる製法で熱を加えずけん化時の自然発生する温度を保ちつつ、反応させるものです。エコロ館石けんはこれとは違い「ホットプロセス、釜炊き製法」という加熱撹拌して、反応を起こさせるものです。ハーブオイルなどを入れる場合はコールドプロセスの方が香りが飛ばなくて良いと思います。
コールドプロセスの場合、苛性ソーダを大目に足して反応を促進させる方法と、苛性ソーダを少なめに使ってオイル分をそのまま石けんの中に残す方法があります。ネットのサイトには油の種類による苛性ソーダの分量などが計算できるサイトがあるので参考にされるとよいと思います。
そこで、気になる点を2つ、
①苛性ソーダの取扱の注意・・苛性ソーダはたんぱく質もとかす強アルカリ性です。目に入ると失明します。肌も水で流しただけでは取り切れなくて後でひりひりとした火傷状になることがあります。油と混ぜる際でも手に飛んだら必ずクエン酸、食用酢などを付けて中和させて洗い流してください。事故を防ぐためゴム手袋とメガネは必ずしてください。
②苛性ソーダを多く利用して作る場合余った苛性ソーダが石けんの周りに粉をふいたように付きます。
余分な苛性ソーダが空気と反応してソーダー灰を作っています。これはそれほどアルカリ性は強くありませんがそれでもかなりのアルカリ度があります。これを必ず削って使いましょう。できれば4週間ほど置いて使うのが良いと思います。石けんの反応は苛性ソーダがある限りずーっと反応しています。じっくりおいてじっくり反応をさせて使いましょう。
個人的な感想ですが、エコロ館石けんも作って1週間後のものより1年もたった石けんの方が肌に優しい泡立が安定してる石けんのような気がします。ずっと使い続けてるものでないとわからない感覚ですがね
by ひろた